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翻訳雑記

翻訳会社のトライアル

実際にフリーランスの翻訳者として翻訳の仕事を受注するためには、翻訳会社を通して受注する方法と、翻訳会社を通さずに顧客から直接受注する方法がありますが、ここでは翻訳会社からの受注についてご紹介します。

翻訳会社から業務委託の形態で英語翻訳の仕事を受注するためには、翻訳会社に英日翻訳者もしくは日英翻訳者(またはその両方)として登録してもらう必要があります。

翻訳会社に登録してもらうためには、通常、履歴書や経歴書(翻訳実績があればそれを記載したもの)を送付し、翻訳トライアルを実施している会社ではトライアルに合格する必要があります。また、面接を実施している会社もあります。

登録までのプロセスは翻訳会社によって異なりますので、詳細は応募を検討している翻訳会社の募集要項をご確認ください。

翻訳トライアルとは簡単に言えば翻訳者の実力を測るためのテストですが、通常は翻訳会社が翻訳者を募集している分野または翻訳者が登録を希望する分野において翻訳を行います。トライアルの内容は翻訳会社によって異なりますが、分量は実際の依頼に比べると少なめ(例えばA4で1枚程度など)、納期は通常の依頼よりも余裕がある場合が多いです。

翻訳トライアルでは通常翻訳者に対する報酬は発生せず、トライアルの実施は無料の場合がほとんどですが、提出した訳文に対して翻訳会社がフィードバックを行っている場合など、翻訳会社によっては有料のところもあります。

トライアルを実施していない翻訳会社もありますが、そのような会社では、履歴書・経歴書に記載されているこれまでの経験や翻訳実績が重視され、初回の小さな仕事がトライアル代わりということが多いです。

弊社では、ご応募いただいたフリーランス翻訳者の方には通常、応募時点での翻訳トライアルは実施しておりませんが、その理由として、1. 多岐にわたる全ての分野においてトライアル用の原稿を用意していないこと。2. 時間に余裕がある少量のトライアルのみでは正確な実力を判断することが難しいこと。などが挙げられます。

弊社では、原則として英語翻訳者は最低でも3年の翻訳実務経験のあるプロ翻訳者しか採用していないため、翻訳者に初めて翻訳の仕事を発注する際には、その翻訳者の過去の経歴、実績を重視します。2回目からの依頼では過去に納品いただいた訳文の出来も重視します。

お客様のご要望があった場合や大量の翻訳プロジェクトの場合には、担当していただく予定の登録翻訳者に少量の翻訳トライアルをお願いする場合もあります。